「点火の儀式」第4弾は、登山家や冒険好きには定番「MSRウィスパーライト インターナショナル」です。
※第一弾「コールマン 425F ツーバーナー」はこちらから
※第二弾「OPTIMUS(オプティマス)スベア123R」はこちらから
※第三弾「OPTIMUS(オプティマス)8R 」はこちらから
登山に使用するため、軽量で信頼性のあるガソリンストーブを・・・と考えた時、迷うことなく購入しました。
周囲で持っている人も多く、何かあればメンテナンスも比較的簡単という話もありましたが、10年ほど何事もなくノーメンテで使えています。
それでは点火準備。

こんな収納袋に入っています。

取り出します。

僕のウィスパーライトは旧型で棒状の足が付いています。

現行品はこんな感じのプレート足に進化しました。

バーナー部分。
現行型よりも、個人的には旧型が武骨な感じで好みです。

ポンプ部分。
ゴム部品は煤が付いて真っ黒。

そして、お約束のMSR燃料ボトル。
いつ見てもカッコいい!

この3点を合体させると・・・

MSRウィスパーライト インターナショナル完成!!
購入してから、ずっと気になっているのですが、燃料ボトルをねじ込んで固定すると「注意書き」部分が上に来ます。
コレが正解!?
デザイン的にはMSRロゴが上に来て欲しいのですが。
さ、準備完了。それでは「展開の儀式」に入ります。

コールマン等ではおなじみの「ポンピング」で燃料ボトルの内圧を高めて燃料を噴出するタイプです。
よく「30回程度」となっていますが、燃料の量によっても変わりますよね。
最初の頃はプレヒートの感覚がわからずに、よく「火だるまウィスパー」となっていました。

プレヒート開始。
僕は液体燃料ストーブのプレヒートが必要な場合、すべて「燃料アルコール」を使用しています。

加えて、プチ改造で「カーボンフェルト」をプレヒート用燃料受け皿に設置。
黒くて、よくわかりませんね。

じっくり、時間をかけてプレヒート。
これを焦って、バルブを開けると「火だるま」決定。
ちなみにガソリンでプレヒートすると、煤だらけになるのが嫌で、少し荷物は増えますが小さなボトルで燃料アルコールを忍ばせています。

点火!
うん、一発着火です。
「火だるま」にもならず、いい塩梅。

プレヒート用の燃料アルコールが燃え尽き、全体があったまった為に本燃焼が始まりました。
風防部分が赤く高温になっている事がわかりますね。
つづいて火力調整。
ウィスパーライトはよく「とろ火や火力調整が苦手」とありますが・・・ええ、その通りです。
ダケヲ的には、調理の繊細さや炊飯を考えず「どんな状況でも確実着火してお湯を短時間で沸かす事が出来る」という優先順位を考えた結果がウィスパーライトですので、全然気にしません。

まずは燃料コックを「45度」開いてみます。
これが内圧が安定している状態での一番「とろ火」状態・・・中火ですな。
「20~30度」でも弱火になりますが安定しません。
燃料ボトル内圧が下がれば、それに応じて弱火になるのも知られていますが、意図的に行う事は意外と難しいです・・・。
続いて「360度」開いてみます。

こんな感じ。全開です。

こうやってみると、綺麗なストーブですね。シンプルで飾り気がない。
「MSR ウィスパーライト インターナショナル」は白ガソリン・赤ガソリン・灯油でも使用可能。
赤ガス、灯油は煤だらけになる事を覚悟してください。
また、灯油を使うときは、付属の灯油(ケロシン)用ジェットに付け替えましょう。
「世界中旅して、燃料の選択肢が無くなる状況になってみたい♪」と妄想出来るギアです。
・・・「質実剛健」で本当に良いストーブなのですが、個人的には「OPTIMUS兄弟(123Rと8R )の方が趣味性があって好き」という事は出来るだけ言わない様にしています。