ホワイトガソリン系の所有ストーブ達をメンテナンス&点火する企画の第二弾。
※第一弾「コールマン 425F ツーバーナー」はこちらから
今回は僕の一番大好きなストーブ「OPTIMUS(オプティマス)スベア123R」です。

言わずと知れた、伝説のストーブですね。
僕にとってはじめてのガソリンストーブで、10年前くらいに新品購入。
冬場の火力安定を求めて、ガソリン燃料の小型ストーブを検討した結果これに行きつきました。 バイカーの方が使用している事が多かったのも購入理由の一つです。
【123R ココが〇】
・ガソリンストーブとしては小型軽量
・気温が低い状況での火力安定性
・シンプルな作りで故障が少ない
【123R ココが×】
・プレヒートの不便さ
・爆音
・現代のストーブと比較すると重く嵩張る
・プレヒート時、時々「火ダルマ」になる
・・・あえて「×」を書きましたが、あまりある魅力があります。
このスベア123R、若干のリニューアルや製造メーカーの変動はありましたが100年くらいから製造されている歴史あるストーブという事でも有名。 富山が舞台で1900年代初頭の設定である「劔岳 点の記」の劇中でも写り込んでました。
また、僕のアウトドアバイブル「遊歩大全」にも取り上げられてたり。
「世界中でさまざまな冒険にお供したんだろうな」と妄想を膨らませてロマンを感じられます。
燃料を気化させるためのプレヒート(余熱の儀式)が面倒なのですが、その「ひと手間」が楽しいですよね。プレヒートで「火ダルマ」の様に燃え上がり、ドキドキさせられる事もしばしばですが。

余談ですが、スベア123Rユーザーなら定番のスノーピーク製コッヘルに入れて持ち運んでます。

本当、スベア123R用に作られたかの様なシンデレラフィット。

軽いカスタムとして、プレヒート用の燃料を注ぐ窪みにカーボンフェルトを付けてます。

こんな感じ。

そして、バルブの開閉ハンドルも取付位置変更済み。

もとはココに付いてるのですが、本体が熱くなると、近すぎて触れなくなることから、ワッシャーをかまして風防に取り付けてます。
さ、それでは本題の点火に。

まずは風防をスライドさせて外します。そして燃料補給。

続いて、ガソリンストーブの醍醐味「プレヒート」。

僕は、カーボンフェルトに燃料アルコールを浸み込ませてプレヒートしてます。
本来は燃料用のガソリンを垂らしておこないます。

プレヒート点火。
これをガソリンでやると、火ダルマになるやら煤だらけになるやらで、僕はアルコールや着火剤を使う様にしてます。

あったまると、そのまま上部のガソリン噴出が始まります。ハンドルを回して火力調整します。
けっこうな火柱が上がるので、取扱い注意です。

落ち着いてきました。
しばらくすると無事に点火。

風防を戻します。

最小に絞った炎。

最大の炎。
バルブを閉じると、炎が消えて行きます。

半年ぶりくらいの使用ですが、問題なさそうで良かった。
スベア123R、湯を沸かす時間では圧倒的にジェットボイル等の現代ストーブに軍配が上がります。
しかし、手間(プレヒート)をかけて、雰囲気(真鍮製のボディ)があり、ロマン(100年の歴史)が感じられる「一生モノ」です。
あーカッコいい。