トヨタ ノア(70系)をトランポにしてます。
先日のカワサキW650の車検でも触れましたが、知人と話していると詳しく知りたいとのことでまとめてみました。
キャンプに車内泊、またバイクのトランポにと大活躍の愛車ノアさん。
僕のノアさんは「YY(ワイワイ)」というグレードで、2列5名乗車のタイプ。本来3列目にあたる部分は、広大な2段の荷室になっており沢山の荷物を運ぶ方には非常に便利な仕様です。60系・70系では存在しましたが、現在の80系で廃盤になっています。
我が家では5名を超える乗車はめったに無いと判断し、YYに決定しましたが使い勝手は本当に買って良かったと思わせてくれます。
ノアやヴォクシーといった基本的に5ナンバーサイズの1BOXミニバンをトランポに出来るか?という疑問は多い様です。軽1BOXでオフ車をトランポする方もいらっしゃるので、サイズ的には余裕です。
では早速作業手順を。
【ノア トランポ化 作業手順】
①リア(2列目)シートを撤去
足元にレールと固定されているボルトが4か所あると思います。こちらを外すと、シートが外せます。分割式で2脚ありますので、どちらも同じ要領です。
シート下のフタ部分をマイナスドライバー等で開けると・・・
・・・こんな感じでボルト穴があります。写真は、見えやすい様に取り外した後のモノです。本来はレールとボルトで車体に固定されている部分です。
②シートレールの金具を外す(内側の2か所のみ)
2脚とも外すと、4列のシートレールがありますので、内側2つの固定金具だけ取り外して荷室をフラット化します。
1列目シート寄りのこの部分・・・
この部品をマイナスドライバーで外すと金具の固定部品が出てきます。
固定部品の右側からレンチでボルトの取り去ると金具を外す事が出来ます。
内張りを少しだけ剥がす作業がありますので、これを機会に掃除しておきましょう。
ゴミがいっぱい溜まっています(泣)。
③ベニヤ板を敷く
ノアさんの荷室サイズだと、俗に言うサブロク板(3尺:909mm×6尺:1,818mm )がそのまま置けます。
僕は一番最後部にある床下小物入れのフタが壊れないかと心配で、出来るだけ後部に置きます。
④ラダーレールを架ける
「何処に架けて、何処にタイダウンするか?」が非常に重要です。車種によって試行錯誤が必要です。僕は足回りの頑丈そうな部分にフックを掛けますが、推奨箇所ではありません。安全に、しっかりと固定が出来れば問題無いと思います。
タイダウンでラダーを固定。
僕は必ずラダーレールを2つ使います。絶対的に楽です。
左側が人間用、右側がバイク様用です。
タイダウンでのラダー固定は必須です、絶対必須です!
僕は初めてトランポする際にタイダウンをせずにスーパーカブで積載練習をして、ラダーがズレてカブさんを落下させた経験があります。幸い大事には至りませんでしたが、一歩間違えばバイクの破損や怪我のもとになります。
⑤バイクを積み込む
慣れないうちは、必ず同伴者を付けましょう。後ろ側を見てもらうだけでも安心感が全く違います。
僕はエンジンをかけて半クラで積み込みます。
無事に積み込めたら・・・
ハンドル等のポイントにタイダウンを掛けていきます。
リヤ側にも。
W650は全長が長い為に運転席と助手席の間に前輪を挟み込む形で積載してます。ここまで出すとリヤ側にも十分余裕があります。
また、W650のアップハン仕様を積み込みましたが、ミラーを含むと開口部にギリギリです。
【W650 諸元】
車体重量:211kg
全長2,180mm 全高1,140mm 全幅905mm
ノア(ヴォクシー)70系のリアハッチ開口部サイズは、高さ117cm、幅(最大部分)117cm・・・ギリギリなので、ハンドルのホルダ部分を緩め、本来の位置よりも下げた形にしました。
ちょっとカッコイイかも。
下げた後は、再度しっかりと締め付けを忘れずに。
こんな感じで積載までが完了。
一番の難関である「2列目シート取り外し」は、慣れれば20分程で行えると思います。
バイクの積載に関しては、サポートしてくれる方がいたら完璧です。
昔、知人がバイクを積載中に落下させ、修理代がとんでもない事になりました。またケガをしてしまう場合もあるかもしれません。なんでもそうですが、「プロに頼んだ方が良かった」なんて事にならないよう安全面にはくれぐれもご注意下さい。
以上、簡単にまとめましたが、実際には危険が伴う作業でもあります。僕のやっている作業はプロの方から見ると笑われる内容もあると思います。安全を保障するものではありませんので、あくまでも参考として頂き自己責任でお願いします。