寒い時期、あったかくて明るいテント泊や車中泊が出来れば、女性や子供も安心して夜を迎える事が可能になります。薪ストーブや石油ストーブの使用や電源ありのキャンプサイトなら問題ありませんが、道の駅やキャンプサイト以外の場所でも電源が必要になる時ってありますよね?
で、早速作ってみました。

すべて専用BOXに収納した完成形です。
車載はもちろん、テント内への持込も可能になりました。
そもそも先日(1月某日)、飲んだ帰りに車中泊をした際、マナーにのっとりエンジンを切って就寝しましたが、真夜の車中が寒い事。「ああっ、電気毛布かストーブ欲しい・・・」と考えた翌日から調べ物の始まりです。
ポータブルバッテリーや車載バッテリーからの給電、そしてサブバッテリーシステムの構築等の記事を読み漁りました。
・市販ポータブルバッテリー=高額で容量小さめ
・車載バッテリー給電=バッテリー負担が大きく、停車中は上がる可能性あり
・サブバッテリーシステムの自作=消費電力によって、金額に応じたシステムが組める
さらに、使用予定の家電製品はどれくらいの消費電力なのかを調べてみました。
・電気毛布=最大75W
・電気ストーブ=最大600W
・LED照明=60W(クリップ照明)
・・・電気ストーブを使うと、あっという間にサブバッテリーが空になりそうです。なので今回は除外。
今回は初めての試みという事もあり。電気毛布とLED照明を数時間ずつ使用出来る容量をベースに検討しました。
【システムの必要物】
- バッテリー
- インバーター
- バッテリー充電器
以上が必要となります。
【バッテリー】
容量もさることながら「ディープサイクルバッテリー」と呼ばれる物がオススメらしいです。というのも、畜電力をほとんど放電し再度充電するといった使い方は普通のバッテリーだと寿命を極端に縮めます。それが少ないディープサイクルバッテリーを使う事にします。
【インバーター】
家庭用であるAC100Vに変換するための装置です。
インバーターには「正弦波」と「矩形波」という物があるらしく、精密機械(パソコン等)には前者の必要で価格が高くなるデメリット発生。また対応電力もある為に悩むところです。
【バッテリー用充電器】
こちらもバッテリー容量に対応している為、バランスの見極めが必要です。現在検討している用途だと、走行中に充電するシステムより家庭で充電するシステムの方が安定しており予算にも対応出来そう。
・・・以上を価格と使用目的に照らし合わせて検討した結果、以下の様なシステムが完成しました。
◆バッテリー

AC Delco(エーシーデルコ)マリン用ディープサイクルバッテリーVoyger M24MF
80Ahで、12V ×80Ah=960Wの大容量となります。電気毛布の使用だと単純計算で10時間以上の使用が出来る事になります(実際には、そこまでは無理ですが)。
◆インバーター

大橋産業(BAL)3WAY正弦波インバーター 400W
パソコン等の精密機器を使用する事も考えて、正弦波を選択しました。出力は上をみたらキリがないのでこのあたりで。
◆充電器
セルスターバッテリー充電器DRC-600 12Vバッテリー専用

安定の国内メーカー(生産は海外だと思いますが)で80Ah対応の選択です。こちらの商品、評価も高く優秀な商品なのですが、AC Delcoバッテリー使用の場合、後日談がありました。
※追記)ディープサイクルバッテリーは、16V程の充電圧が掛からないと満充電が出来ないという事実が発覚しました・・・14V程度の通常モードで充電しても、想定していた充電圧に全く到達していません。しかし!!この充電器には「ブーストモード」という設定で16V近くの充電ができるため、このモードを使うと問題解消しました。通常充電してから、ブーストモードで再充電すると良い感じです。
既に予算の3万円をオーバーしてしまいましたが、現段階でのオーダーは満たしてくれそうです。
Amazonとyahoo!ショッピングを駆使して、上記部品を購入。
バッテリーだけが品切れで1週間ほどかかりましたが無事に揃いました。
さらに先述したとおり「車載はもちろん、テント内でも使用できる移動可能なタイプ」と考えていた為、ホームセンターにてバッテリーとシステム全てが収容出来て、なおかつ愛車:ノアのラゲッジルーム下段に収納出来るBOXを探しました。

結果、1,200円程度でアイリスオーヤマRV BOX400を購入。耐荷重80㎏、上面では座る事も出来ます。
ちなみに、バッテリーだけで20㎏以上ある為なかなかの重量物です。

バッテリーだけ収納するとこんな感じ。

BOXと同時に、集成材を購入。仕切りを作ります。

こんな「コの字型」を作って・・・

電極部分の保護を含めてカバーにしました。
色々入れる予定なので、接触や干渉防止。

そして、amazonにてこんなモノを購入。
電圧計です。

カッター(ホットナイフ)でBOXに穴を開けます。

接続して、残量視認が可能になりました。

こんな感じです。
その後の使用レポートは、また後日。