先日、立山に持っていったジェットボイルZIPですが、「とにかく早くお湯が沸く」事で今までの不便さを引っ繰り返す事を期待して購入しました。
【製品諸元】
総重量:400g (ガスカートリッジを除く)
サイズ:φ104mm×高さ165mm(収納時)
容量:0.8L(調理容量は0.5L)
素材:アルミニウム(カップ本体)
出力1134kcal/h
沸騰到達時間:0.5Lで約2分30秒(ジェットパワー1缶で約12Lの水を沸騰可能)
セットの中に燃料カートリッジ(ちょっとだけ使ったモノ)も入れた状態での実測は584g。満タンカートリッジだと約600gというところでしょうか。
内容物はこんな感じ。
上段右から・・・カップ(底部カバー兼用)、本体、上蓋(湯切りつき)
下段右から・・・汎用クッカー用ゴトク、ガスカートリッジ、バーナー、スタビライザー
剣岳への山行時、ナイトハイクで雨に打たれて剣沢キャンプ場に到着。とにかくテントを設営し、服を着替えながら温かい飲み物を作ろうと湯沸かし。
当時の僕は、流行りの「ウルトラライト装備」でスピードハイクを心がけていました。持ってきたストーブはエスビットの固形燃料とチタニウムストーブ。
気温もひとケタで、エスビットのセットでは沸騰までの時間8分弱。その間、ガチガチ震えながら湯気が上がるのを待ちました。その時の待ち時間が本当に長く感じ、体温が下がっていく事の不安がトラウマに。
下山した帰り道にモンベルに寄って、迷わずジェットボイルを購入しました。低山やコンディションの良い時であれば、固形燃料やアルコールストーブでの軽量優先でも問題ないのですが、この時の経験から「軽さは正義」よりも「超速湯沸かしは正義」となりました。
それでは、実際に湯沸かし時間を計測してみましょう。
組み立てると、こんな感じ。
今回も500mlの水道水を準備しました。
ちなみに、クッカー内にも容量メモリがあります。これって、あると結構便利ですよね。
本日の室温は22.7度。3分以内には沸騰予定です。
点火しました。ちなみに、ZIPはイグナイター(点火装置)が付いていません。標高の高い場所での使用には、元々イグナイターは役立たず。ライターは常備です。
補足ですが、ライターは底部に収納可。
おっ、もう沸騰してきたようです。写真では判りにくいですが、湯気が噴き出してきました。沸騰まで 2分24秒。早っ!!
固形燃料と比較するのは何ですが、本当に早い。「お湯を沸かす」事に特化したシステムだけに、感動的な超速湯沸かし。
「山メシは調理してナンボ」な昨今ですが、インスタントラーメンやHOTドリンクを速やかに作ることが出来る事も非常に重要なのではないでしょうか。
おまけ・・・
汎用クッカー用ゴトク。元々の火力が比較的弱い為、保険的なアイテム。
底部カバーを兼ねるカップ。コーヒーを入れたり、食器として使ったり出来ます。
収納がパズル的ですが、側面のコジー(カバー)部分に表示あり。
そんなジェットボイル、手に入れた暁には同行メンバーの誰よりも早くお湯を沸かしてニヤリと微笑んでください。