ホワイトガソリンを中心とした、所有ストーブの点火&メンテナンス企画の第三弾。
※第一弾「コールマン 425F ツーバーナー」はこちらから
※第二弾「OPTIMUS(オプティマス)スベア123R」はこちらから
今回は「弁当箱」ことOPTIMUS(オプティマス)8Rです。
10年ほど前に、スベア123Rを購入して、兄弟的な存在の8Rと比較してみたくなりオークションで落札。
何度かキャンプやツーリングで使用しましたが、数年前メンテナンス中にクリーニングニードルが折れてしまってから持出す事が少なくなり、置き物化していました。
このメンテンナンス企画に伴い、一念発起して消耗部品交換と合わせてニードルを新品にと思いつき、こちらもオークションで部品一式をポチリ。
届きました。
クリーニングニードルだけでなく、スピンドルやニップル、パッキンもセットになっていました。
スベア123Rとは互換性のない部品もあり、詳細はOPTIMUS(オプティマス)の国内販売元であるスター商事さんのHPに取扱説明書がありますのでご参照を。
それでは、作業に入ります。
蓋を開けて・・・
真鍮製の燃料タンクを引き出します。
上蓋裏面には英語にて注意書き。
底面・・・この味わいは捨てがたいのですが、サビの進行を恐れて全塗装を検討中です。
作業には古新聞を敷いて。
おおっ!地元富山の星、バスケ日本代表の八村選手と馬場選手の記事が!!
※今日現在、FIBAワールドカップ真っ最中です。がんばれニッポン!!
さて、本題に戻って分解。
ジャジャーン♪真鍮製品の必須アイテム「ピカール」登場。部品交換と合わせて、磨きまくっておきます。
バーナーヘッドを外して磨く!
各パーツ、ひたすら磨く!!
さっすが「ピカール」。良い仕事をしてくれます♪
さて、ここからは部品交換作業に。
普段は燃料の噴出を調整するハンドルですが、穴が3つ空いてて、メンテナンス用のレンチになるんです。
まずは、ニップルから外しましょう・・・あ、ピンボケ。
ニップルを外して、火力調整のスピンドルを右側に回すと・・・
クリーニングニードルが現れます。こいつを抜き取りましょう。
続いてスピンドル。パッキンを締め込んであるボルトを外して・・・
スピンドルを右側に緩めて行くと外れます。
鉛のパッキンは、締め込んで変形させることで役目を果たしていますのでボロボロ。数年前に点火した際、火力が上がらない事も使わなくなった理由だったので、原因として考えられるスピンドルの劣化を改善するための交換となります。
こちらが新品。取付の際、ボルトを締め込むと鉛のパッキンが潰れる感触がわかります。
こちらはクリーニングニードル。
左:旧)ニードル折れてます。
右:新)ニードルあります。
スター商事さんのHP内トリセツによると、ニードルは開いた状態から入れ込んだ後に、何度か上げ下げする事が必須との事。
これをやらなかったので、以前のメンテではニードルをポッキリ折ってしまったのです(涙)
今回は、しっかりと所定の位置となったようです。ニップルからニードルが出てるのがわかりますね。
作業完了。
すでに深夜ですが、点火試験をしないと今夜は眠れないので実施する事に。
給油完了。
緊急消火用のバケツと水も準備よし!!
スベア123Rと同様、僕はプレヒートに燃料アルコールを使います。
カーボンフェルトを敷いたプレヒート用受け皿に燃料アルコールを入れて・・・
プレヒート点火。
暫くすると、バーナーヘッドから気化されたガスが噴出して無事に着火。
部品交換、無事に完了!
・・・と言いたい所でしたが、スピンドルを交換して、以前の様に爆音と大きな炎が起きるかと期待していましたが、超弱火です。
いてもたってもいられなくなり、比較用に123Rも点火。どうみても123Rの弱火程度です。
スベア123R、全開。
8R、全開。あきらかに弱い。5分ほど燃焼させて、十分にあったまっているはずなのに(涙)
スピンドルが原因ではなかったのかと落胆していると、急に爆音が。
おおっ!おかえり、8R!!
良い炎が上がり始めました。推測ですが、数年間放置していた際に古い燃料が残っていた為に劣化しており、不完全燃焼になっていたのでは??
再度比較しても、123Rと遜色なし!!
むしろ8Rの方が炎が大きいかもです。123Rも部品交換してみようかな。
これでまた、8Rを連れ出す事が出来ます。
【注意!】メンテナンス等、くれぐれも安全を考慮して自己責任でお願い致します!!